1954-10-27 第19回国会 衆議院 運輸委員会 第49号
○山口説明員 海上保安庁関係につきましてご説明を申し上げます。 お手元に差し上げてある資料の運輸省基本政策要綱の中に、実はばらばらに入つておるわけでございますが、まず災害防止ならびに交通安全の確保に関する方策の中に若干載つておりますしまた最後の海上治安に関する方策というところに載つておりますが、説明の便宜上一括して申し上げたいと思います。 海上保安庁の現在の問題といたしましては、何と申しましても
○山口説明員 海上保安庁関係につきましてご説明を申し上げます。 お手元に差し上げてある資料の運輸省基本政策要綱の中に、実はばらばらに入つておるわけでございますが、まず災害防止ならびに交通安全の確保に関する方策の中に若干載つておりますしまた最後の海上治安に関する方策というところに載つておりますが、説明の便宜上一括して申し上げたいと思います。 海上保安庁の現在の問題といたしましては、何と申しましても
○山口説明員 まず巡視船の性能であしりますが、私どもは平素痛感いたしておりますのは、遠距離の大型船の海難救助のためには現在持つておる船では心もとない、少くとも航続力をもつとふやして、現在以上の大型船をぜひほしいと思つております。しかしこのたびのような沿岸で起りました海難につきましては、若干考えがかわつて参るわけでありますが、現在の中型巡視船以下の性能は、今日の海難救助用の船舶としては一流だと考えております
○山口説明員 函館港内におりました船全般についての詳細な情報は得ておらないのでありますが、今日までわかつておりますことは、先ほどちよつと触れましたように、国鉄の連絡船以外には葛登支燈台の沖にLST一ぱいが座礁しております。なお七重浜付近に第六真盛丸、これは原商船の所属船、二千トンはかりの船であります。この船が大型として座礁しております。港内における漁船の沈没は、ただいまのところ八隻でございます。当時
○山口説明員 このたびの台風第十五号に対しまする海上保安庁としての処置並びに被害状況につきまして御説明申し上げます。 函館の大さな事故がございました前日、すなわち九月二十五日の午前中に、台風第十五号が台湾の東方約百マイルのところにおきまして、進路を北東にかえたという情報を確認いたしましたので、海上保安庁の全国管区に対しまして、これに対する注意を喚起するとともに、被害の未然防止方を指令したのであります
○政府委員(山口傳君) お答えいたします。遭難地点の最終決定をみたのは、昨日私のほうで計算ができてきまつたので、その報告を本日午前中に外務省に送り込みましたので、恐らく遭難地点については、今日現在はもうきまつておりまするが、外務大臣はその資料をまだ御覧になつておらなかつたのかと思います。私の想像では、地点はかようにわかりましても、なおその他のいろいろな事情をお調べになることを含めておつしやつたのじやないかと
○政府委員(山口傳君) 只今運輸大臣から申上げましたが、最初の地点は第五福龍丸が天測をいたした地点でありまして、その後天測後十分間東北に向つて七マイル程度のスピードで走りまして、そこで事後約二十分ばかり漂泊をしたようになつております。その剛の推定をこれは詳細に申上げますと、データがございますのでありますが、これによりまして、最後に閃光を認めた地点の位置を被災地点と考えております。
○政府委員(山口傳君) お答えいたします。大体今の金星号は機銃を二門持つておる、その他自動小銃等を備えておる程度のようであります。まあその、他の出て来る沿岸警備隊に属する警備船は大同小異じやないかと思つております。
○政府委員(山口傳君) お答えいたします。韓国側の沿岸警備は、最初昨年の李承晩ラインで騒いでおりました際は、先ほど申上げるように海軍艦艇でやつておつたわけであります。あちらの海軍艦艇の勢力は、詳細はよく正確なところはわかりませんが、フリゲートを四、五隻持つておる、その他は大した船ではないようでありまするが、全部合計しまして、約四万程度のトン数であります。中で一番強力なものはフリゲート級であります。これは
○政府委員(山口傳君) 一昨日海上保安庁所属の巡視船「さど」が韓国に不法連行されました事件が起りましたので、その経過並びに対策等につきまして御報告いたしたいと思います。 大体今日の事件発生に至るまでの経過を最初に申上げたいと思います。 公海における操業中の日本漁船の拿捕防止につきましては、一昨年の五月の閣議決定に基きまして、水産庁の監視船と協力いたしまして、朝鮮半島周辺並びに東支那海方面に対しまして
○山口(傳)政府委員 ただいま李承晩ラインあるいは東支那海方面の漁業につきまして水産庁長官からお話がございましたが、これらの方面の漁船の保護につきまして、私の方の巡視船も相当の犠牲を払つて増派をいたしまして、これに当つているわけであります。御承知のように去年の九月の李承晩ランのやかましかつた時分には、済州島の主として東側で事件が起つたのであります。その後あじ、さばの漁が過ぎまして、去年の十二月ごろから
○説明員(山口傳君) お答えいたします。新聞に出たこと、或いは又従来気象台のほうで定点観測船として申されたことについて、その後海上保安庁がそれを十分に使うんだということで疑問を持たれることは御尤もでありますが、この話が出ましたときに、早速私のほうといたしましては、専門技術家を派遣いたしまして、詳細に船体その他機械の維持状況を全部調べたのでございます。その結論といたしましては、ここ数年は無論使えます。
○説明員(山口傳君) お答えいたします。只今の御意見に対しましては私ども全く同感でございまして、只今問題になつております行政改革本部の試案、即ち現在の海上保安庁の中で扱つております警備救難業務と水路業務、燈台業務、そのうちの警備救難業務を公安局として保安庁の外局にする案が示されておりまするが、これにつきましては、単に今後行われる定点気象問題のみならず、いろんな意味で、私ども今の水路部の仕事にいたしましても
○説明員(山口傳君) お答えいたします。只今会計課長からお答えしたように、取りあえず五隻を私どものほうに船としては頂くことになりますが、乗組員の身分につきましては、年度内はたしか併任で行くことこなつております。本来ならば乗組員の身分の切替えということをやらなければならないのでありますけれども、丁度年度の途中でいろいろ支障もありますので、少くとも二十八年度内、即ち本年度内は乗務という形をとりまして、只今御質問
○山口説明員 ただいまの御質問で、海上警備隊という言葉をお使いになりましたけれども、その前に、直接現地の日本漁船の保護に当つております海上保安庁の巡視船の保護のことにつきまして、申し上げたいと思います。御承知のように、九月七日、このたびの不祥事件が発生上まするや、ただちに巡視船としましては、あの海域には三隻程度の巡視船の警備配置でございましたが、東支那海の船も一部引揚げ、また最寄りの管区の巡視船も動員
○山口説明員 ただいま水産庁の方から御報告がございましたが、今回の問題について、当該海域における漁船の保護を担当しております海上保安庁といたしまして、事件発生以来の経過の概要を御説明いたしたいと思います。 まず、最初に本年八月までの事件の発生状況でございますが、朝鮮海域におきましては、本年に入りましてから、八月の末、すなわち今回の事件の発生前までに、韓國側によつて拿捕された隻数は四隻でございます。
○山口説明員 私の方は海上における警察的な取締りを担当しておるものでありますので、その後の情勢を御報告申し上げます。もともと竹島問題にいたしましても、李承晩ラインの問題にいたしましても、常に外務省、農林省等関係官庁と連絡のもとに、そのときその都度対策を立てて参つたのであります。 まず竹島問題についてその後の様子を御報告いたします。先般七月十二日に発砲事件があつたのでありますが、八月二日巡視船「へくら
○山口(傳)政府委員 本年度すなわち二十八年度の予算案におきましては、いろいろ折衝の結果、案としてきめましたものは、巡視船におきまして三百五十トン型二隻、二十こメーター港内艇——二十三メーターというのは船の長さが二十三メーターでありますが、二十三メーター港内艇が四隻、これだけでございます。そのほかに、これは直接警備救難とは関係ございませんが、測量船二隻、それから燈台のブィをつけます関係で、ブイ・テンダー
○山口(傳)政府委員 海上保安庁の仕事の大きな目的の一つとして、海上治安の確保ということがございます。まずこのために本庁には警備救難部というものが専門にございます。各地に御承知のような管区本部が九つございますが、それぞれ警備救難部というものがございまして、そこでやる仕事の道具といたしましては、巡視船が現在のところ九十二隻、港内艇か二百六隻、これが仕事の中心になつております。それぞれ大型の巡視船には全部無線
○山口(傳)政府委員 日本の航路標識がいまだ不完全で、大いに今後整備増強する必要があるというお話、私どももまことにそのように考えるわけであります。これまでの経過を申し上げますと、終戦前には政府では大きな外洋燈台を所管しておりまして、地方の港の入口にある防波堤の上のような小規模の燈台は、これは自治団体もしくは地元の組合、そういうところでやつておつたのであります。ところが戦後それらの地方の燈台、いわゆる
○山口(傳)政府委員 お手元に海上保安業務の現状という資料を差上げてあると思いますから、詳しいことはそれをごらんいただくといたしまして、当面の海上保安業務のトピックにつきまして二、三御説明を申し上げたいと思います。 御承知のように海上保安庁は昭和二十三年の五月に誕生いたしまして、今日まで五年余を経過したのでございます。担当事務をいたしましては海上における治安の確保並びに航海の安全維持という二つに尽
○山口(傳)政府委員 お答え申し上げます。二十五年度の検査報告によりまして、数々の不祥事件が私の方から出まして、まことにその点申訳ないのでありますが、この原因につきましては、今御質問がございましたが、いろいろ言訳のようになりますが、当時の事情としては先ほども話が出ましたように、急に業務量がふえたとか、あるいは機構が、従前燈台局一本でやつておつたのが海上保安庁に統合されまして、各地に仕事がふえた、あるいはまた
○山口(傳)政府委員 フリゲート艦は私の方でなくて、保安庁の警備隊の方でございますので、詳しいことは私存じません。先般アメリカの方からフリゲートあるいはLST両型を数隻ずつ借りて、この間第二次の引渡しがあつた、そういう程度しか存じておりません。目下船隊訓練をやつておられるように聞いております。
○山口(傳)政府委員 これまでの委員会でもたびたびその点に関する御質問がありまして、その都度ある程度お答えして参つたのですが、ただいままた御質問がございましたので概略申し上げて、なお私の御説明で足らないところは警救部長も参つておりますので補足させたいと思います。現在海上保安庁の警救部がこの問題に当つておるのですが、警救業務に当つておる船艇の勢力は、巡視艇と名のつくものが現在九十三隻でございます。なおこれに
○山口(傳)政府委員 ただいま外務省の方から御答弁になつたように、私どももこの問題はよほど慎重に考慮しなければならないと思つております。
○山口(傳)政府委員 ただいまの御質問でありますが、この前の委員会で申し上げましたように、海上保安庁の巡視船には、型によつてそれぞれ適当な火砲をとりつけることにいたしまして、目下二十七年度の補正予算では二十六隻、それから来年度の予算案では残りの三十三隻に装備を計画いたしておるわけであります。今後先方が不法に射撃するような場合に、この装備いたしました火砲を実力行使に使うかというお話でありますが、この点
○政府委員(山口傳君) 私の想像でありますが、平常の仕事は海上保安庁の担任、それからいわば警備隊のほう、これは予備的存在でございまして、今回の問題が向うからそういつた指令が出るというようなことは私想像がつかないのであります。出しておるはずはないのであります。
○政府委員(山口傳君) 海上保安庁と保安庁との関係、特にまあ保安庁の中における警備隊との関係でございますが、御案内のように昨年の四月に海上保安庁の中に海上警備隊というものが生まれましたんです。当時はですから一緒でありましたわけでありますが、越えて八月の行政機構改革のときに、海上保安庁にそれまでございました海上警備隊と航路啓開業務をやつておる掃海隊でございます、そういつたものが海上保安庁から分れまして
○政府委員(山口傳君) 只今朝鮮の東海岸に出漁いたしております日本漁船に対して、海上保安庁関係から引揚げるようにという指令を出したというような情報が新聞に出ております。海上保安庁といたしましては、本庁からさような趣旨の指令は管区本部のほうに出しておりませんし、管区本部とされても、そういつた一斉に引揚げるといつたような指令式のものは何らいたしておらないのであります。何かの間違いじやないかと思います。本日
○山口(傳)政府委員 お答えいたします。まず最初に、今お話の中で、防衛水域に入らないように、一斉に引揚げるようにというお話でございましたが、海上保安庁がそういう指示を与えた覚えは全然ございません。新聞の記事は何か臆測か何かかと思います。ただそれに似たようなことでちよつと聞いたことは、たしか福岡方面の業者の方でとられた措置に、そんなことがあるんじやないかと思います。海上保安庁といたしましては、さような
○山口(傳)政府委員 まず最初に、佐世保で米当局が釈放しない、引渡しを遅らしている理由でありますが、これはよくわかりませんが、先ほど申し上げましたように、あすの四時までに社長に出て来てくれということを言つておりますので、その上でその処置がとられるのではないかと想像するのでありまして、特段の理由というものは、ちよつとわかりかねます。 次に、今まで銃撃を受けたことがあるかということでございますが、これは
○山口(傳)政府委員 ただいま第一、第二大邦丸の拿捕事件の真相について御質問がございましたが、実は昨夜海上保安庁の本庁の方へ、現地の佐世保海上保安部から電話である程度の情報が入つておりますので、まずそれを御報告申し上げます。これは実は書類にして差上げようと思いましたが、時間の余裕がないので、いずれ後刻印刷にして提出いたしたいと思つております。 第一、第二大邦丸は、米国の軍艦に護衛されまして、昨日の
○山口説明員 まず御質問の北方における拿捕の状況でございますが、終戦後ひんぴんとして拿捕事件が起つたのでございますが、その後本年の平和条約発効後、なおかつその問題が継続いたしておりました。それでこの問題に対して去る五月の閣議で、これが対策といたしまして、北方水域に対しましても海上保安庁の巡視艇を特別に哨戒させることに相なりまして、現在のところ常時あの水域に二はい程度巡視を実施いたすように手配をいたしております
○山口説明員 お答え申し上げます。ただいまお話の通り、現在のところは日本全国を九つのブロツクにわけてございます。それでこれは御案内と思いますけれども、海運行政の海運局のブロックは現在のところ十になつております。私どもがそれと合わないのは、主として仕事の性質から海岸線を中心といたしましてわけたために、かようなことになつております。これに対して将来どういう案があるかというお話でございますが、いろいろ考究
○政府委員(山口傳君) 実際に働いておられる船員の御意見を聞きますと、無論それは一つであるほうが理想でありまして、過去において二つに分れておるために、二つの系統があるために、いろいろとトラブル達つをとはないこともないのであります。併しその点は、いろいろ今後の海上マンニングの関係で、適当に配置もできるだけ考え、又各人の人格の陶冶にも待つて、こういうことは何とか切抜けて行けるのじやないかと考えております
○政府委員(山口傳君) 只今お話の中に、職業安定所のほうに、元船員であつた求職者が二万人あるとおつしやいましたが、その一二万人は確かにございますが、この中で重複が若干あるのと、もう一つは、ここで問題になります商船隊に乗る大半の人は(「了解」「簡単簡単」と呼ぶ者あり)普通船員以上でございます。あれは普通船員を全部含めております。
○政府委員(山口傳君) 最初に、今お話になりました中で、昨日大臣から御答弁申上げました将来の船腹増強の見込みについてでございますが、昨日申上げましたように、今後三カ年間くらいは四十万トン、それから第四年度において二十万トンの船腹増があるものと見込んでございますが、この四十万トンは、恐らく運輸省ではいろいろと新造船等について計画を立てられるであろうけれども、過去の実績から見て、或いは予定の通り建造できないじやないかというようなお
○政府委員(山口傳君) 再教育について、御尤もな御意見であります。私どものほうは、最初は再教育には必要な施設は本来自分らの所管にしておきたいということでございましたが、いろいろ折衝し、研究した結果、曲げてこの深江の本部につきましては、再教育に必要とする教室なり、事務室なりというものは貸して頂くという條件附きで、この問題は落ち着いたわけでございます。従つてこれからこの約束さえ守られれば、あえて自分のものにしなくちやならないというところまで
○政府委員(山口傳君) お答えいたします。海技專門が、今回大学が併設されたために現在やつておる大事な再教育に支障がないかというお話でございまするが、その点が私どもも実はこの問題に関連して最も苦労した点でございますが、いろいろいきさつがございますが、最終的には再教育に支障のないという線で、この問題を文部省なり、或いは文部委員会のほうで御審議願うように実は條件を出したわけでございます。御承知のように、今日
○政府委員(山口傳君) お答えいたします。私どものほうでやつております再教育は、無論会社に勤めている現船員のみならず、この安定所に出ております元船員であつた者につきましても、無論再教育としてはいたす考えでございます。只今のお話で、安定所に船員の求職者が相当あるのに再教育をする必要があるかないかというようなこともおありでございましたが、現に安定所にこれだけおりますけれども、現実の問題として、船主が求職
○政府委員(山口傳君) 御承知のように、本退職金の利息とそれから別に船主が一人あたり月五十円ずつ醵出して、それらをもつて船員厚生協会を結成しているのは御承知の通りでありますが、今回この元金が船員に直接支払われるようになりますと、今後利息を生みませんので、その点からしまして船員厚生協会は一応従来の姿は維持できないのでございます。併しよりより関係者、と申しますのは船主、組合それから我々関係のものが寄りまして